やっぱり寂しいディエゴ・コスタとの決裂

グリフィスの加速弾道に釘付け

シーズンオフのこの週末はワールドカップ欧州予選、スコットランド対イングランドや、チェルシーの選手が多数所属するベルギー戦などを、ながら見で観戦して過ごしました。スコットランドのリー・グリフィス、すごかったですね~。直接フリーキック2発。途中でボールが加速するという凄まじい弾道にくぎ付けになってしまいました…。セルティック所属とのことで、恥ずかしながら全然知りませんでした。これから注目してみたいと思います。

コスタの野性味あふれるドヤ顔とはお別れ…?

週末は録りためていたJ SPORTSのイングランド・プレミアリーグ・シーズンレビューも見ましたが…やはりゴールシーンを中心に構成されていることもあり、チェルシーのチーム得点王であるディエゴ・コスタのゴールパフォーマンスが何度も出てきます。日本風に言えばドヤ顔?猛獣の雄たけびような野性味あふれる表情がかっこいい。それだけに寂しい気持ちになりますね。

もう既に現地メディアの報道を引用する形で多数の日本語サイトも報じていますが、アントニオ・コンテ監督とコスタの確執についてです。ご存知のように、コンテ監督がコスタにテキストメッセージ(メール?)で戦力外通告をしたというもの。コスタ自身がスペイン代表戦の後に暴露して、現地メディアでは瞬く間に大きく取り扱われていましたね。

上記はそのメッセージ内容を入手したというスペインの新聞・ASの記事。メッセージのやりとりを報じるとは、なんだか日本の文春砲を彷彿とさせます…笑。コンテ監督の返信の前にコスタがどんな内容を送ったのか明らかになっていないだけに真意が掴みきれませんが、シーズンを通して貢献した選手に対する戦力外通告としてはやはり違和感が残ります。

コスタは売り時とも思っていたけど 

個人的にはファンとしての感情を抜きに冷静に考えればコスタは売り時?なんて思っていたふしがあって、過去のエントリーでも触れています。 

契約期間を考えれば移籍金の発生するうちに売却した方が良いという考えもありますし、本人がずっと退団を希望している以上もう限界のようには感じていました。冬の移籍市場で中国スーパーリーグの天津権健への移籍話を巡ってトラブルになった件は記憶に新しいですね。コスタ自身が希望していたアトレティコ・マドリッドの補強禁止処分が軽減されなかったこともあり、去就が不透明になっていましたが、これで少なくとも「退団する」ということだけは決定的になってしまいました…。

プロの世界、お別れの時

プレミアリーグ得点王・エバートンのロメル・ルカクの加入も決定的なようですし、コスタを絶対残留させるべきだったという訳ではないのですが、喧嘩別れのようになってしまうのは何とも悲しい…。冬のトラブル以降も、試合後に全開の笑顔で抱き合う両者を何度も目にしてきただけに、あの笑顔は演技だったの??なんだったの??という驚きもあります。

とはいえコスタもコンテ監督も、桁違いの報酬を受け取って勝つか負けるかの世界に生きるプロですからね…。しかも外国人同士。常人に理解できるようなパーソナリティではなかなかあれだけの結果なんて出せないでしょう。良い時間を過ごし、良い仕事をした。そして別れの時が来た。プロの世界ですから、そういうことなんでしょうか。2人の仕事人が勝利という目的遂行のためだけに協働した今シーズンの姿、それはそれでかっこよかったなという気もします。