チェルシー残留宣言?のアザールが出場するCL決勝を観たい

引き締まった展開のCL決勝、痺れました

多くの欧州サッカーファンの方々と同様、16/17シーズンを締めくくるチャンピオンズリーグ決勝、レアル・マドリード対ユベントスをテレビで観戦しました。選手と選手の間に流れるピッチ上の空気から、ピチピチと張り詰める音が聞こえてきそうなほど緊張感に包まれた展開。観戦のため未明に起き出したばかりの寝不足の体がぴりぴりと相当に痺れました。今シーズンの国内リーグを制した王者同士、しかも国内はもちろん世界中にファンを持つ真のビッグクラブ同士の対戦にふさわしい名勝負だったように感じます。

互いの緻密な守備と、それが一瞬の隙に切り裂かれる鮮やかな様を見て、改めて欧州サッカーの魅力を実感した気がします。そしてレアル・マドリッドの強さ。選手たちの表情や振るまいからは自然と勝者のメンタリティが滲み出し、憎らしく思えるほど魅力的です。よりセンターフォワード的な役割に進化したクリスティアーノ・ロナウドの動きは機能美を備えているよう。同時代にこの選手のプレーをライブで目の当たりに出来た喜びを噛み締めながら布団に潜り込み、二度寝へと落ちていったのでした笑。16/17シーズンの締めくくりとして、まさに完璧な試合。欧州サッカーが好きで良かった...。

来季はCL決勝を戦うチェルシーを観たい

さて、このレアル・マドリッドが狙っているとされるチェルシーのエース、エデン・アザールの様々な発言が最近も海外メディアに再三取り上げられています。チェルシーファンとしては去就が気になって仕方なく、一言一句読み違えるまいと英文を凝視してアザールの真意を探る日々です。

少なくとも数年はチェルシーにいてくれる?

中でも見つけて嬉しくて何度か読み返したのがこちら、ストレーツタイムズの記事。インターナショナル・チャンピオンズカップで8月にチェルシーが訪れるシンガポールの日刊紙です。

この記事ではアザールの「数年はチェルシーにいる。ここでとてもハッピーだ」との発言を紹介。ファンとしてはとても安心しました。

別のエントリーで紹介した以下のテレグラフの記事でも、アザールは「テリーのようなチェルシーのリーダーになりたい」と発言していましたよね。

そしてこのチェルシー残留示唆の流れを一気に加速させてくれたのが以下、チェルシー公式ホームページによるインタビュー記事でした。

極めつけは記事中に紹介されているこの発言ですよね。「ここは第2の故郷。チェルシーにいられてハッピーだよ。このまま一緒に、たくさんのトロフィーを勝ちとりたい」。このまま一緒に...=残留だ!と小躍りしました。

レアル・マドリッドへの関心、そして足首骨折

ところが...こちらテレグラフの記事を見つけてダブルパンチを食らいました!足首を骨折して開幕絶望、さらにレアル・マドリッドからオファーがあれば検討すると...。

ただ、他の現地メディア記事も含めてよくよく読み込んでみると、要はレアル・マドリッド移籍を将来的には考えるかもしれないということのようですね。今のレアル・マドリッドに行っても出場機会が減少する可能性が高いことをアザール自身が冷静に考えていることが読み取れましたし、レアル・マドリッドもムバッペ獲得などに目移りしてアザールへの関心を低下させているとの記事も以下、イブニング・スタンダードに出ていました。

一方で足首の骨折は心配で、せっかくのオフシーズンを治療に費やさなくてはいけないのは気の毒です。まだ加療日数などがちゃんと分からないので続報を待つことにします。

 CL制覇のためにもアザールにいてほしい

以上にように、文字通りアザールに関する現地報道に一喜一憂していた訳ですが...笑、レアル対ユーベという最高峰の戦いを目の当たりにした直後だけに、より一層チェルシーがチャンピオンズリーグ決勝を戦う姿を観たい、そこにはエデン・アザールが必要だ!との思いが募っています。

アザールを満足させるためにも強力なスカッドが必要

アザールを始めとするスーパースター達はすでに週給数千万円を受け取っており、はっきり言って既に住む世界が違う訳ですから、考えていることを想像するのは容易ではありません。ただ、海外メディアを通じてアザール以外の選手を含む一流選手達の発言を継続的に追っていて分かるのは、タイトルを勝ち取ることの重要性です。とりわけ自分の所属チームがチャンピオンズリーグのタイトルを獲得できるポテンシャルを持っているかは、去就を決断する際に大きな影響があるのだろうと想像できます。

若くして中国スーパーリーグに移籍する選手のモチベーションは金銭面にあるのかもしれませんが、既に億万長者で全てを手にしたクリスティアーノ・ロナウドがチャンピオンズリーグ決勝で見せた渾身のガッツポーズや、同様であるジャンルイジ・ブッフォンのこの上なく悔しそうな表情などは、チャンピオンズリーグという栄光がいかにスーパースター達にとって魅力的なのかを示しているように感じます。

CLを本気で狙える布陣をお願いします

そういう意味では実績も伝統もあって今回も圧倒的な強さを見せつけたレアル・マドリッドに選手たちが惹き付けられる理由は、説明されるまでもなくよく分かります。ですからチェルシーも「本気でチャンピオンズリーグを獲得するんだ」という意志が自然と伝わってくるようなより強力なスカッドを用意し、ファンはもちろん、アザールのようなスーパースターを惹きつける必要があると思います。

こいつらと一緒なら絶対チャンピオンズリーグを獲れるだろう、今季のレアル・マドリッドやユベントスと対戦しても勝てるだろうー。そう心底信じられるようなメンバーを揃えて、アントニオ・コンテ監督に託してあげたい...!極東から日本語で言っても何も伝わらないでしょうが...アブラモビッチオーナー、お願いします!笑

チェルシーの補強については是非以下の過去のエントリーものぞいていってください(^^)